« 原稿案に「ひらめき」を得た+ 前後に「着実な実践」の必要性 | メイン | 東大の神田教授の講演+資金調達セミナー+今日も12冊しかし »

「信託税制」講演を聴き、八重洲ブックセンター等で12冊購入

午後から半日、八重洲口近くで「信託税制」の講演を聴く。
既に、著書を買い込み、「これなら・・・」と出掛けた。
84年ぶりに改正された「信託法」は、我々の業界では馴染みの薄い存在である。
しかし、数年前から「これからは信託だよ」との話を浜田教授から聞いていた。

そこで、民法学者の誰かを押し立ててと・・・企画を持ちかけると、意外にも
教授は、民法から税法を研究するのは容易ではない。
むしろ、税法から、民法・信託法を研究する方が容易と言ってくれた。
つまり「貴方方こそ、出番よ!」と言われたのである。これが数年前だったかの話だった。
 
 
聞いた折には、今更、信託の勉強までもするのは・・・と乗り気でもなかった。
ところが、どこで、どんな風を起こすか分からないものである。
今年、2月には脱稿しているはずの原稿が、その頃、多忙な実務に押されて遅れに遅れていた。

今から、書くには、何か目新しいものが必要だ・・・そう考えて
「事業承継」の原稿にぶつけたのが、
今回の『中小企業の事業承継 種類株式・M&A・信託の活用』だった。
何しろ、まだ世に出ていないものを論じるのは大変だった。
お陰で今年の税務繁忙期には、職員に大きな負担を掛けながらの執筆となった。

あの時、篭もりきって体重が81.8kgに達した。
熟慮の結果、事業承継にはこれまで3つの方法があるという定説を覆し、
「事業承継、第四の手法」としての「信託」の位置づけを見出した。
この甲斐があって、事業承継の本で、信託を取り入れた本として
最先端を走ることとなり、それが「目利き」の目に留まり声が掛った。それが・・・
 

東京で専門家向けにセミナー事業をしている会社であった。
結局、12月の東京講演と結び付くこととなったのだった。
これを受けて、同社が名古屋開催の講演も企画していてくれる。有難いことである。

しかし、何せ、新しい分野であるから、
講演するには、勉強は欠かせないとのことで、今日の受講となったのである。
日進月歩の分野だけに、関連する分野の先達の知恵を吸収しなければならない。
また、先の出版後の企画もあり、ノウハウを提供してくれる共著者の支援もある。
 
 

先日から読み始めた『仲蔵狂乱』は、読み進むにつれて、我が身を彷彿とさせることがあった。
さらにまた、「芸を磨く」その一点では、大いに通ずるもので、
このために一途に注ぎ込むことを、自分は今、しているんだと頷く。
そして、それが、株価計算や事業承継などの様々な
お客様へのアドバイスに直結して役立っていることが嬉しい。
 
 
来週には、ゼミと申告書押印の為の訪問とがあり、
「芸ネタ」の仕入れの為に必要な講演を上京して聴くことが出来ないため
代わって、職員に出席して貰う事にした。
実務を実際に仕切る彼らにも「芸」を身に付けて貰わねば回って行かないから、良き機会である。
 
 
研修帰りに、八重洲ブックセンターと丸の内オアゾ丸善を買いまわり、合計12冊を購入。
その中には、昨日届いた著作権侵害事件の弁護士の言い訳を撃破する参考図書もある。
他に、来週のゼミ発表の為の起業関係本や、
信託登記本、税務専門雑誌等、上京のついでとはいえ、重い!!

しかし嬉しかった。オアゾの丸善で、先週は目立たなかった自書が
今日は、フェイス陳列に格上げされていたのだ。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.makigutikaikei.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/26

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年11月13日 10:33に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「原稿案に「ひらめき」を得た+ 前後に「着実な実践」の必要性」です。

次の投稿は「東大の神田教授の講演+資金調達セミナー+今日も12冊しかし」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35