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DVDで勉強会+夫婦のすれ違いの科学

7時起床でニュースの特集の中で、昨年来注目していた『がーまるちょば』を見る。役立つ。
朝食時、成人式の長男、高校入試模試の娘の送迎が共に必要ないことを妻から聞いた。
『サンモ二』見ながら録画セットと新聞チェックして9時前に勉強会に出発する。

移動中は、5月講演のレジュメ企画を立てるための読書。
10時に到着しDVDで改定作業中の原稿に遺漏がないかをチェックする。

 
2時頃終えて昼食のチョイス食堂でも、またも打ち合わせし、純喫茶に行って、次の企画の話。
3時15分に終えて、岐路は朝と同じ企画を考え、コンビニでフルボディワインと摘みを買って帰宅すると、クルム伊達公子の特集を録画中だった。

見ながら、原稿の資料整理してナッツを食しつつ、別の企画で日税図書館の蔵書をチェックする。
途中に意識失う・・・・気が付いてみればTV画面は真っ暗だった。つまり録画は終了したのだ。
5時半頃、夕食のインタフォンが鳴る。

食後休憩とウトウトし、改定版のPDFファイルの編集を検討する。探してもテキストファイルは見つからずFICの竹田先生のデータにも無く、結局、プリントしたものに指示を書く方法に落ち着いた。

ワインを飲みながら、8時から大河ドラマを鑑賞する。
母子のくだりにはどうしても涙が出てしまう。それは私と生母との間の言い知れぬ苦難を想像させてしまうからである。子を残し彼の世に先立たねばならぬ母の思いはいかばかりであろう・・・

だから、今、子供達に母を優先させて与えてしまう私は、子供達に“その気持ち”を味合わせたくないからである。それくらいなら夫が我慢すればいいと思うのである。

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9時からは『女と男 最新科学が読み解く性』三回シリーズの初回が始まった。脳のシステムの話だから趣味と仕事の範疇である。第一回「惹かれあう二人 すれ違う二人」の前半は「恋愛のシステム」で、殆どのことは、私にとっては、旧知のことで進んでいったので期待が持てそうも無かった。

まあ、強いて言えば、男が女を見るのはウエストのくびれ具合が7:10であるとの分析は、後追いながら納得を得ることができた。というのも、それが分ったとて、何も対策には成らず、雑学に過ぎないからである。

しかし後半は見所だった。会話のパターンによる夫婦のすれ違いには興味がもてた。何故なら、お客さま夫婦のいさかいの持ち込まれることは仕事上あるからである。そして、自分たち夫婦にも直結する課題でもあるし、毎日のことでもある。
だから必然的に詳しく書くことになる・・・・以下、自分を振り返るように、書いてみる。

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「あれほど燃え上がっていたのに、数年経つと醒めてしまう恋。こうした恋のメカニズムは、(狩猟時代の大昔は良かったかもしれませんが、現代を生きる私たちにとっては、大きな障害となってきています。夫婦となる目的が、子作りということに限りませんし、夫婦だけで過ごす期間が、年々伸びてきているからなんです・・・・では、どうすればいいのでしょうか?」

「夫婦の二人に一人が離婚するというアメリカ。夫婦のすれ違いは国家予算を使って研究される重要なテーマです。ワシントン州立大学の、ジョン・ゴッドマン博士。35年に亘って夫婦がすれ違う原因を科学的に分析してきた心理学者です。」

「3000組の夫婦を分析してきた結果、すれ違いの最大の理由は会話のパターンにあることを突き止めました。」それは私の予想通りで、また実践の通りであった。
「15分の会話を分析するだけで、その夫婦が4年以内に離婚する確立を85%で予測できるようになりました・・・」と博士は言う。

番組では実験の様子を紹介して進む。『君宛の高額のクレジットの請求を、僕があわてて支払ったよね。ああ言うびっくりはもう御免だ』と、その不安を「相手を批判する形で伝えている」。

「もしも、この言い方をこう変えていたら、悪い循環パターンにはならない・・・・」
『月末に大きな支払いがくるのではないかと不安に思っているんだ』と。

これは、番組では紹介されなかったが、「アイ・メッセージ」である。「ユウ・メッセージ」が「貴方はこうだ」という批判を形にしているのに対して、「アイ・メッセージ」は、私はこう思っているとして、相手への批判でなく伝えるのである。

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「夫に批判された妻は、当然、「防御」に努めます。」『どちらかが批判すると、相手は自分の立場を守る。後はその繰り返しです。その果てに待っているのが、相手を見下す発言です。これが話し合いであったはずの会話を不毛な口喧嘩に変える典型的なパターンなのです。』と博士はいう。

「見下す」言葉とは・・・被験者の例では、夫が「基本的なことなんだ。専門家に聞いてごらん。支払いの先延ばしは駄目というのは常識だよ」
「関係のない第三者を持ち出し、分っていないのは、君だけだと見下したのです。これが決定打となって、その後の口論は激しくなる一方・・・・」

『「批判」、「防御」、「見下し」のパターンが繰り返されると、夫婦は互いを避けるようになります。これが離婚に至る典型的なパターンと言えます。』との博士の弁。

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「お互いいい関係になりたいのに、喧嘩になるのは何故か?その手がかりは会話中の心拍数にある。
夫の心拍数は最初70であったものが、口論のエスカレートと共に100を超える。口論がストレスとなっている現われである。一方、妻は激しい口調とは裏腹に心拍数は70前後と落ち着いている。
よく、女性は感情的であるとの通説を聞くが、心拍数においてはその限りではない。」

「何故か・・・私たちが辿った歴史に理由がある。
母乳を与え、子育てをする女性はホルモンの働きによって、気持ちを落ち着かせる能力が高いと考えられている。例えストレスを受け、心拍数が上昇した場合でも心拍数が早く下がることが実験でも確認されている。」

「一方、狩が担当の男は、常に怠ることなく警戒心を働かさねばならない。このために、ちょっとしたきっかけさえあれば心拍数や血圧を上げ、攻撃態勢に入るよう体が適用していった。」

「悪いことに、「批判」を男は攻撃と受け止めがちである。当然心拍数は上昇する。
その果てにどんな行動にでるのか・・・・被験者の場合、心拍数100、つまり狩の臨戦態勢である値を超えた直後、(顔は笑顔で・・・実験者に対して)「もうやめよう」と、タイムアウトのジェスチャーと共に突然会話を打ち切ってしまった。」

『攻撃を受け、身に迫る危険を感じている』と博士。
「実は、会話を一方的に打ち切る85%は男性。理性的な対応ができなる中、衝突を避けるために本能的に会話を打ち切る。」
博士は言う。『男は女に比べて心拍数は早く上がり落ち着くのに時間がかかる。警戒心を維持するために進化したこの特徴を、現代でも引きずっています。進化で獲得したこうした違いが、すれ違いの原因となっていることが意外と多いのです。』

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研究からは「男女関係を阻む2つの要因」の損害が明らかになってきたという。

1.男が女の気持ちを読み違え、ついつい余計なことをしてしまうことにある。実は、男は女にくらべ、気持ちが読み取れないとの報告がある。
 番組では、「表情読み取りテスト」を紹介した。喜んでいるのか、悲しんでいるのか、怒っているのか、恐れているのか・・・判断に迷う顔写真が表示された。私は悲しんでいると判断した。しかし不正解であった。実験の結果、女の方が、早く正確に当てることが出来る。

しかも、脳細胞を読み取るMRI画像では、男は女の倍の細胞を活用していながらこの体たらくなのである。

2.会話に対する男女の差
 「長い進化の歴史の中で、女達が部族の他の女と行動を共にし、会話を絶やすことはありませんでした。仲間の絆を深める会話では、相手の感情を知ったり、自分の感情を伝えることが大切であった。
一方、男同士の会話は、刻々と変わる状況にどう対応するのか・・・問題解決型のものだった。」

「実は、男と女の、この会話に対する違いが、男女のすれ違いの最大の原因ではないかとゴッドマン博士は考えている。」
『進化で培ってきた違い。つまり、女は人間関係に積極的になる一方、男はそうではない。』

コミュニケーション不足。被験者の女性は言う。「その日にあったことさえ、話し合えないことがしばしばあります。しかも夫は疲れていて、会話を交わす気分ではないのです。私は自分の気持ちが受け止められていないと感じ、絶望的な気持ちになります。しかもその気持ちからなかなかぬけだせないのです。」

「職場であったちょっとしたことや、ささやかな喜び、悲しみなど、その日に味わった感情を夫と共有したいが、夫は、解決すべき問題がある時以外は、会話することに積極的ではない・・・」

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『良いコミュニケーションのコツは男が上手に会話を続けることが重要』と、ゴッドマン博士はいう。

「女性に受け入れられる最大のコツは、質問することです。殆どの人は質問しません。いつも主張ばかりしています。質問をすれば、相手は関心を持ってもらえていると感じ、こころを開きます。だから質問はもっとも重要なのです。」

番組では、それを訓練する様子も伝えていた。横に座ったアドバイザーが言う。『質問をするのであって、彼女の気持ちを分析をする必要はない。ストレートに気持ちを聞いてあげればいいのです。』
そして博士は、『男は社会の厳しい競争に生き抜くために自分を磨いてきました。そのため、相手の気持ちを受け止めたり、感情に敏感になるのは容易ではありません。しかし夫婦で過ごす時間が長くなる中、自ら変わり、家族の絆を深めることが求められています。これは“新たな挑戦”なのです。』

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「訓練の最後に、最も大切な質問をすることになっている。それは長い人生を共にする間柄なら、必ずお互いに知っていなければならないと博士は考えている。」

『あなたの夢はなんですか?・・・・・・・』、『人生で成し遂げたいことは何ですか?・・・・・・・・』

そこに至って、いつも行っている経営計画と同じことになる。
そして、零細企業のコアは、これまた夫婦なのである。

『我々は今、生きて行く意味や、人生の目的と言った哲学的レベルのことを夫婦で一緒に考え、新しい価値観を共に築き上げて行く・・・・そんな時代を迎えています。夫や妻も、その長い人生を歩むために欠かせないパートナーなのです。』と博士は結ぶ。

「子供を共に育てるために始まった女と男の恋愛のメカニズム。しかし長い進化を経て、男女関係は子孫を残すためのものから人生を共に過ごすパートナーへと変化してきています。お互いの違いを知り、それを受け入れる努力をする・・・それが新しいパートナーシップを築く道なのかもしれません・・・・」

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ブログをこうしてまとめる途中、11時半に風呂の呼び出しによって入浴し、ワインを飲みつつまとめる。2時頃就寝する。

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2009年01月11日 08:21に投稿されたエントリーのページです。

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