この日、1日の講演時間としては自己最多となる9時間を達成することとなる、最初の講演が東京で始まったのは10時からである。夜6時半からは横浜なのである。
ずっと立って講演の後、懇親会だからきっとヘトヘトになるだろう。そして、明日は地元に戻って4時間と、また懇親会なのである。
10時から5時まで「非公開株式譲渡」の講演をする。大企業の超有名な会社が2社ほど参加されていたし、休憩時間での質問も概念の違いなどが面白かった。
そういう意味では今回は社員・職員の参加が多くて講演中の反応が少なかった。これはサラリーマン系に共通の反応なのだが、決して良いことではない。こちらの工夫も今後検討しなければならない部分だと反省する。
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5時10分に名刺交換等から終えて感想文を拝見すると、アンケート結果は最高だった。途中の反応とアンケートとの格差に戸惑うほどだったが、これもサラリーマン系に共通する反応である。
さてこれから横浜へのダッシュである。日比谷線から慶應大学に通って懐かしい日吉経由の東横線を薦めてくれたが、乗り換え時間や経験が無いことで心配が募り、結局は東西線で東京駅から京浜東北線という通い慣れた経路で向かう。
会場の石川町までは思いの他時間がかかるので休憩のために喫茶に入る余裕はなさそうだ。京浜東北線で到着した列車は桜木町止まりだったので、横浜で駅員に聞いて乗り換えるために下車して次の電車を待つ。
疲れていたので、ホームにある自販機で甘い物を飲む。選んだのは缶のお汁粉であった。
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横浜の石川町駅を下車して、徒歩直ぐの神奈川県司法書士会のビルに入ったのは定刻10分前だった。早速準備して、講演を始める。会場は、最前列を除いてほぼ満席である。
『パラパラめくって比べる会計』をテキストにして中小企業の会計の入門編を3時間話す。とうとう、1日の講演時間の自己最多時間である9時間を達成してクタクタになった。
懇親会は、石川町と言えば中華街である。2週間前に中華街を通過したときは宿泊はしたものの、料理は横浜での美味なるイタリアンであった。今夜は、店舗内に東屋のような屋根のある店の2階で大きな円卓に会の役員など10人ほどが集って頂き、祝宴を挙げた。
中華テーブルは使うことなく、個別に取り分けられた料理に舌鼓を打ち、左に企画部長、右に今回の講演会に直接の労をとっていただいた東京での研究会のN先生が座られ、9時間話した後の最高の喉越しのビールを痛飲する。
会話も弾む中、『アバター』のことなども話すも、皆真面目な先生方ばかりで、誰もご覧になっていらっしゃらなかったので、強くお勧めしておいた。
明日の講演の参考にするために、通達のことや、贈与取り消しのお話もインタビュー的に伺い取材する。
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その後、紹興酒も少々頂き、11時過ぎまで懇親会が続いた。明日は地元にUターンして今度は地元の司法書士会での講演だから、今夜は新幹線近くのプリンスホテルの宿泊としていた。
同じ方向の先生に案内してもらって新横浜へ向かう。下車して2度目だからなんとか直ぐに分かって不便なプリンスホテルにチェックインしたのは午前様だった。
36階程度の高層ホテルだが格安プランでは結構煤けた部屋があてがわれている。まあ、しかし深夜の到着と明日の出発と、ただ寝るだけだから格安プランで十分だと考えた今夜のホテル選択である。
何とか入浴はしたものの、クタクタで就寝する。