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事業承継の相談+研究開発の戦略と戦術

体重計は非情だった。目標に届かず、73.5kgを指していた。食しなくとも運動量の余りの少なさが原因と思われる。昨日は1025歩、一昨日は1107歩だったからである。
万歩計という“会計”が示している。これもまた「会計」と同じく数字から得る反省である。

7時半起床で朝ドラ見てから、風見慎吾さんの愛娘の交通事故を扱った、赤いランドセルの話を「朝ズバ」で見る。ふと気がついて、朝食の終了時間の8時半直前に飛び込む。

チェックアウトの準備をし終えて、電車の時間までTVを見て待っていると、ハウスキーパーにチェックアウトをせかされた。何と、チェックアウト時間を間違えていることに気がついた。


昼食は、テスト期間になった長男と妻とを連れて、ステーキハウスのお安いランチを食した。
長男が指摘した余りのごはんの不味さに、炭水化物ダイエット中の私も少し味見してみた。
「なるほど、もっともだ」これでは、謳い文句の「日本一美味しい魚沼産こしひかり」が泣く。
どんなに良い米でも、炊き方が拙ければ、台無しだ。
会計の際に、クレームではなく、やんわりと感想を述べてあげた。

隣接するマジカルハウスに長男を置き、自分はカルコス書店で、税理士を扱った雑誌を読む。
今月から『ZAITEN』と改題した旧『財界展望』である。3分の1が70歳以上の税理士業界で
立て続く市場開放と、会社法やありとあらゆる改正の嵐に乗り遅れている税理士が多いと報じる。実は午後からの来客も老舗企業だが、「今の先生は頼りないから・・・」と相談に見えるのである。

午後からの来客は、「是非に」との要望で、執筆時間を削って、先週アポを受け入れた方だった。
原稿に追われまくっているのでキツイ。しかし仕事だ。
この日を逃すと2月以降しか時間が取れない状況だから、無理矢理時間を作った。
大きくは「事業承継」のご相談である。

まず、「株価計算」に費用がかかることへのご理解が必要だった。というのも・・・ 
多くの会社では、株価計算を「サービス」でやる程度の、精度の粗い計算が多いのだ。
もちろん、普段はそれでも問題のないことが多いが、
株主同士で利害が対立する案件では、それが「買取価額に直結する問題」だけに、
法的な責任問題に発展もしかねない。

今回の相談はまさにそれだった。後日に揉めることも考えられる。
もしも、株主総会決議の違法決議に該当すれば、ひっくり返る可能性もある。なぜなら
時効はない(文理解釈上だが、意訳上はある)と通説では考えられるからである。
納得しない場合には、師匠がカネボウでやったような“評価合戦”になってしまう。

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明日は東京出張なので、書類決済を優先して処理していると、原稿に手が回らなくなった。
夕食後、手のひび割れで痛を訴える妻に代わって、久しぶりに皿洗いを手伝う。
このところ、出張が多いので僅かな罪滅ぼしでもある。

『クローズアップ現代』では万能細胞を成功させた京大教授のインタビューを聞く。
「他人がやっていない事、やっていない方法を考える」との発想が今回の快挙をなしえた。
当然、私自身やあらゆる企業にも共通する「付加価値創出」の大前提である。
この時、如何に「業界の常識」を乗り越えられるかである。

私の中で成功してきたものは、全て、この常識を超えたものであった。
不可能を可能にする方法はここから、多くの場合に生まれる。

それだけに、困難も多くて、今回の教授も「数万のDNAの中から24個に絞り込むのが大変だった。」と述べる。最終的には4個に絞られ、その4つがそろえば、従前のような卵子から万能細胞を作るのではなく、皮膚から採った一般の細胞を、万能細胞とすることが出来るのである。

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出張の間の録画を整理していて、ジュリーアンドリュースの言葉を見出した。
『私達はとてもラッキーな職業をしているのよ。どんなチャンスがきてもいいように、
日頃から宿題をして、準備をしておかなきゃいけないのよ』
これも、先述の“研究開発”に通じることがある。

研究開発は何も、化学などをいうだけではない。
先日書いたような、二郎鮨の“修行”もまた研究開発である。
弛まぬ努力と「創意工夫」があるところ、それすなわち「研究開発」と言える。

研究開発の入り口では、誰もしていない事、方法を選ぶことは、研究開発の「戦略」だ。
そして、その継続中は、弛まぬ努力・・・それは結果的に誰もしていない努力でもある。
それが「戦術」である。実は、この継続という名の「戦術」には様々な工夫が必要だ。
そうしないと、容易に途中で“挫折”するからだ。

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2008年01月15日 09:20に投稿されたエントリーのページです。

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