« 面接+リッツ大阪+東京の某事務所から顧問依頼 | メイン | 上京し九段会館+クラブ参加で講演受講 »

大阪講演+遺品が問いかける空の安全

7時からのリッツの朝食は、外人ばかり。野菜が豊富だったが、トーストは今一だった。
30階の窓から階下の道路を見下ろすと、驚いたことに、昨日あった、轢き逃げ3km引きずり事件の痕跡が、ず~~っと見えるではないか!

朝ドラを見てから、さあTVを消して、講演準備をしようとして、思わず手が止まった。
今朝の『生活ホットモーニング』は、朝には勿体無いほどの番組で吸い込まれるように見る。そのタイトルは『遺品が問いかける空の安全 』 で、520人の犠牲を出した23年前の日航ジャンボ機墜落事故の遺品保存を巡る遺族と日航との戦いと和解の歴史である。ゲストの柳田邦男氏のコメントが「流石」と思わせる光を放って、この意味を理解させてくれた。

 
今年8月、「遺品」が、社員の研修施設で展示された。墜落時刻で止まった時計・曲がったメガネなど、家族全員が亡くなったため引き取り手がみつからないなどの理由で日航が保管してきた2700点の遺品の一部だ。曲がったメガネは雄弁に語る・・・メガネがこれ程にひん曲がったということは、顔面にそれだけの衝撃があったこと・・・メガネの持ち主の顔はこれと同じく・・・・ああ!

「荼毘(たび)にふすべきか?」「保存・公開すべきか?」遺品の運命は、遺族と日航の思惑に翻弄され続けた。負のイメージをぬぐい去りたい日航と、安全啓発に生かしたい遺族の主張が対立した四半世紀の長い道のり。遺族のねばり強い活動が続いたが、中々日航の意識は頑なであった。

しかし、数年前に続いた日航のニヤミスなどの連続事故で、日航の意識が変化してきた。業績に響く影響を与えるようになってきた。第三者による委員会には、失敗学で著名な畑村教授がみえたことも大きかったと思う。日航は大きく姿勢を変えた。

両者は遺品を空の安全のために役立てようと歩み寄、10月には、遺族の代表が、新人社員の前で語る研修も行われた。その体験談は、聞きだした瞬間から涙が流れてしまうほどだった。終始、客室乗務員らしき女性社員たちのすすり泣く音が聞こえる。


ゲストの柳田邦男氏のコメントが「流石」と思わせる光を放って、この意味を理解させてくれた。
株式会社、つまり利益追求団体としてこれまで最大と思われる対応をしてきていた。もう何も責任がないと言えることをしてきた。だから引き取り手のない遺品は、保存にも費用が掛かるので焼却処分をしたい・・・これは企業として当然のこと・・・それが、ここまでしなければならないということに気が付いてきた・・・それは、日航を離れて、我々企業人が共に理解をしていく必要のあることだった。

見始めた時には無意識だったので、是非再放送を望む番組である。

**************************************

9時25分から講演準備をしていると、税制改正遡及適用裁判の福岡高裁の判決が昨日出たとのニュースを研究会のメンバーのH先生が知らせてくれた。これも講演に使える情報である。ありがたい。

本当は会場のAP大阪まで歩く予定だったが、先の番組を見ていて、その分、準備が遅れたので、12時にチェックアウトしてタクシーに乗った。・・・と雨が降ってきた。どの道、タクシーに乗るはめになった訳だ。
淀屋橋の会場には、相当前に到着し準備する。会場にBGMが流れていなかったため、自前のCDを・・・と思ったら出張準備の品から欠落していた。さて困った、どうするかを考えた結果、初めてネット上のミディによる音楽素材をBGM素材として活用することを思い付いて実践した。

休憩時間や終了後も名刺交換と質問が続き、6時近くになり、主催者との懇親会に向かう。
講演会参加者の中には、中央経済社の拙著を持参されている方も見えて「何時も、バイブルとして使っている」との嬉しいお話も伺った。その場で思い出せず後日お返事をすることになった質問もあった。当然と思い込んで本文の中に書かなかったことだが、こうして質問されると、また資料を引っ張り出してこなければならず、一言書いておけば良かったと反省することしきりだ。

懇親会は、高層ビルの最上階近くの瀟洒な個室において、5人で歓談しする。話の中で帰りの新幹線の時間を調べる際に、私の携帯の操作方法を見ていた所長から新幹線のエクスプレス予約のブックマークの仕方も教えてもらい、酒宴の後の移動中に、それをどんどん使って乗る列車を変更し役立った。分かった人から教えてもらうほど効率的なことはないのだ。

**************************************

帰宅すると、丁度10時過ぎの塾の送り迎えの妻の車と私のタクシーとが同じだった。妻が給与計算のためプリンターが作動しないと言うので、それからすったもんだしたが駄目だった。翌日、社員に聞くと「何ぁんだ」というようなことなのだが、分からないとそれだけで数時間かかってしまうことになったのだ。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.makigutikaikei.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/367

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2008年10月22日 19:14に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「面接+リッツ大阪+東京の某事務所から顧問依頼」です。

次の投稿は「上京し九段会館+クラブ参加で講演受講」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35