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淡きこと水の若(ごど)く+娘の高校入試発表+営業手配

7時半起床。朝食で皿にあったキューイを全て食べてしまって、妻に「えっ!」と言われてしまう。
そうか、今日は合格発表で娘がまだ登校せず、寝ているのだ。「発表は何時に行く?」と妻に聞くと「多分、一緒には嫌がると思うよ」とのことで、それもそうだなと諦める。

『カンゴロンゴ』では、携帯メールにのめり込む人が題材だが、一般にも示唆を得る。
特に『君子の交わりは淡きこと水の若(ごど)く、小人の交わりは甘きこと醴(れい)の若し。』(荘子)は聞き入った。醴とは・・・


甘酒のことである。ねっとりと甘酒のように付き合うのは長続きしない。水の様に淡々と付き合う方が、友情は長続きする。どうでも良いメールの付き合いをするのは、馴れ合いであって、本当の友情ではない。節度をもって大人らしく付く合うことの方が大事という訳である。

次の言葉は『玩物喪志(がんぶつそうし)』(書経)、つまり「物を玩(もてあそ)んで心を見失う」。
携帯は便利な道具だが、所詮、物に過ぎない。それに没頭する余り、携帯に支配され自らの心を奴隷化している。「即メル」の虜である。

最後にカンゴロンゴのお言葉は『人心は、譬(たと)えば、槃水(はんすい)の如し。』
その心は、「人の心は、たとえば、槃水(たらい)に入れた水のようなもので、静かにしていれば、水面はよく物を映すが、ちょっとでも、たらいを動かすと、波が立って何も映らなくなってしまう・・・・

実に含蓄のあるお言葉である。
独りで居て、自分自身を静かに見詰める・・・・こうしてブログを書く内省も然り。

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10時10分、携帯が鳴る。妻からだ。「受かったヨ!」娘に替わると、デレデレで嬉しそう。
早速、高校に向かうと・・・もう誰も居ない・・・それどころか掲示板が見つからない。
妻に電話すると、運動場の反対側にひっそりと掲示してあるとのこと。

行ってみると、もう2人しか残っていなかった。ビデオで撮影して、娘にインタビューする。
「おめでとう」「ありがとう」「何したい」「***(友達の名)と遊びたい」「あの子も受かったの?」「うん」もちろん、お友達はさらに上のランクの高校ではあるが、ともあれ一緒に特色化選抜という、最初の段階で受かったのは良かった。

2ランクも落として受験したのだから受からないと困るのだが、それ以上に、落ちたら・・・の不安が本人以上に妻が精神的に疲れていたのが、これで解消されるだろう。

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岐路にSSに立ち寄る。セフルの店で、給油中に声を掛けられるのが大嫌いだ。
11時に帰社し、先日の講演先から、旅費の振込みの案内があった。通常は、こちらで計算して請求するのだが、立派なものだ、自らグリーン料金まで計算してこちらの手間を省いてくれていた。

昼食では、心の少し軽くなった妻と話が続いた。ほっとしたのだろう。
客員教授を勤める大学院から新年度の時間割がやっと送られてきた。もう6月の講演が入り出しているので、いつ来るか首を長くしていたので、早々にスケジュールを組み立てる。

すると、早くも補講をしなければならない日が7月に生じてしまった。これを8月に振り換えねばならないのだ。さらに、これらに対応して、4月5月以降の他の講演内容で、その内容の判るものは受講するか否かを判断して、総合的に組み立てねばならないので、夫々の主催者に問い合わせる。

殆どが判らないので困る。そうすると、どの主催者を優先するか、さらに選別を強化しなければならない。当然、講演料と旅費などの経済的な面を中心にして、採算計算を試行錯誤してみる。
驚くことに交通費まで出ない主催者があるので、どうしても優先度を落さざるを得なくなる。そうすると、集客を見込める企画はその主催者には持ち込まず、他の主催者でお願いせざるを得なくなる。

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これらに平行して、東京出張中に録画した『沸騰都市 最終回 TOKYOモンスター』を鑑賞したりするが、前回の「シンガポール」ほどは刺激的ではなかったが、東京が世界的にも恵まれた都市インフラを持つことの認識を新たにした。

緒方拳の「プラネットアース」での言葉。山を登りながらの言葉だったが、「真っ直ぐに立つと、転がり落ちるから、前のめりなる」にジーンときた。

計画に合わせて、ついつい忘れがちになる、営業活動をここでしておかないと、後は自社決算に暫く日程を取られるので、電話をして資料を送る旨の許可を得てから、資料を作成し宅配手配をする。
営業メールも何通か書く。改正法案対応で、原稿と校正作業などに追われ、講演レジュメに追われたため、遅れていた紹介者や主催者への礼状も、夕食を挟んで、まとめて書いた。

次世代バイオエネルギーは藻で原油が作れるとの「報道ステーション」の話題に人間の英知を見る。「ニュース解説」で、春闘への提案を見て、午前1時就寝する。

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ふと思い出したが、記念冊子の刷り直しが先日届いていた。ただし、何もお詫びの言葉も何も無く・・・である。「?」・・・これでは、いわゆる送り付けだけになってしまう印象が拭えない。態々来社して謝罪なんていらないが、これはどうしたものか?と思わずにはいられなかった。
「本来、お伺いすべきところ・・・云々かんぬん・・・とあって・・・・お送りさせて頂きました。」なるべきが筋だろうに、残念である。

本日書いた営業資料の送付は、だからこそ、事前に電話し、許しを得て、さらに送付資料に、一言書いてお願いをした。その一言を書くだけでも1時間は「送り付け」にならないように推敲したのは、やはり正解だった。送られた身になって考えるとである。

『君子の交わりは淡きこと水の若(ごど)く、小人の交わりは甘きこと醴(れい)の若し。』ではあるが、ここぞという時には、丁寧に礼を尽くさねばならないのでもある。中々出来ない。反省!

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2009年02月19日 09:27に投稿されたエントリーのページです。

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