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忘れ物は何?+財務PCトラブル+カクヤスの商法に学ぶ

3時半に寝たが8時に起床、朝の庶務を行いつつ、昨夜偶然録画した井上陽水の4回シリーズの前半2回分の、陽水の生涯(ライフ)番組を片目で見る。これは、この後、2日程繰り返すことになる。忘れていたものを思い出した感である。

陽水がデビュー当時はアンドレカンドレの芸名で出ていたことを、今日初めて知る。私の青春の一齣の心模様を担っているのに、そんなことも知らなかったのだ。

そして陽水が陽水に変化(へんげ)してゆく「ライフ」に再び気付く。それは自分の人生でもある。

10時45分から自社決算のためにPCを立ち上げるも、中々エラー連発で、立ち上がらない。試行錯誤が続くまま昼食となる。

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昼食後、取り敢えず、お客様に依頼されていた原稿を先に執筆する。そして1時から財務ソフトのサポートセンターに電話して、すったもんだ、するもどうもしても駄目。諦めて、他のPCにデータをサルベージして移すことにするも、これまた大変。

その間に来客対応が1時間余りあり、結局、財務データを移動し終え、新しいPCに関してプリンターエラーを解消したのは夕食前だった。1日かけて、こんなことをやっていたことになる。ため息が出る。

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夕食後、『クローズアップ現代』で、今日受賞が決まったアカデミー賞に関連して『アバター』のキャメロン監督の夢を実現する長い道のりを描いていた。当然、それは自分達にも当てはまる。

ブログを書いた後、9時から自社決算再開し、「悩まない」と繰り返しながら淡々と勧める。

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『カンブリア宮殿』では年商700億の首都圏の酒販店のカクヤスの社長が、非価格競争のアイデアのために非常に為になる話をされて、唸った。

社長の佐藤順一氏の話は現代版御用聞きを実現した。都区内23区ビール1本から2時間以内無料宅配を実現した。さらに客が欲しがるサービスを繰り出し値下げ無用で価格競争に巻き込まれないで激安に勝つ商法である。

「ビール1本から」と言って全てのお客様がそうするわけではない。「1本から」の意味は「量に制限はない」という意味。
つまり、理想は「日本全国どこでも」の「どこでも」の分かりやすいキャッチコピーが欲しいけれでも、それは流石に出来ないので・・・都区内で出来るキャッチを探した結果がこの言葉になった。

『“量の縛り”“エリアの縛り”を無くして、お届け時間を明確化する。そうすると、世の中にある(他の)お届けよりも、ちょっとは便利なお届けができる。』

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トライアンドエラーの中で偶然成立した半径1.2㎞という商圏。しかし、それを後から検証してみるとなるほどと理解される。

『最初は分からないから1kmに想定したら、1kmの中に団地が入っていた。団地の3分の2は入るけれど残りの3分の1は入らない。一番奥まで計ると1.2kmだった。』

1.3でも駄目で『例えば、1.5kmの商圏を取ると300m半径が広いだけで、面積は1.56倍になる。その中を移動する距離は2倍位になる。そうするとコストが倍になり成り立たない。しかし最初に決めた1kmでやっていたとすると、たった200m商圏を狭めるだけで面積が0.69倍になる。ゆえに胃袋の数が0.69倍になってしまい、消費量が十分に取れたか分からない。』思わず唸る。

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『価格で勝負すると分かりやすい。1000円と900円で900円の方が高いという人はいないんだから、買う前から価格を比べられるから安いところで買う。ところが目指したのは世にない便利なお届け。と言っても、お客様は便利かどう買う前は分からない。そうすると、価格で戦っているとすぐに結果が出るけれど「便利」「有難い」「楽」は浸透するまで、すんごい時間がかかる。そうすると、便利性を打ち出したビジネスに転換した瞬間、100店舗くらい出店した中で57店舗が赤字。普通、チェーン店は20%が赤字店だと利益が出ないが、57%が赤字だからちょっと厳しかった。銀行の支店長にも「貸さない」と言われた。』

で、どうしんたのか?『1軒1軒は赤字だけれど、東京23区全部の店舗が1つの物流インフラだという話をした。これができれば、他がマネできないお届けモデルができあがる。全体で3年後カクヤスがどうなるかを見てくれと言って付き合ってくれと頼んだ。』

『あの時、何にすがって生きていたのかと言うと、本当に価値があるものだったら生かされるはずだという信念。それと一つの大きな流れとして、当時から・・・昔は流通の主役は百貨店でしたよね。そのあと、スーパーになり、コンビニになった。ですから百貨店は新宿や銀座の駅前で、スーパーは近くの幹線道路沿い、コンビには家の近所。で、一貫して消費者に売り場が近づいている。そうすると、コンビニの次の売り場が“玄関”だろうという予測はあった。ですから“玄関”を押さえた人が次の流通の主役になる。』

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昔は免許制の酒屋。しかし自由化が進み、バブルもはじけ、飲み屋の不良債権化でトリプルパンチに会う。デスカウントストア化で対抗するも、価格で勝負すれば規模の小さい企業は勝てない。そんな折、コンビニで便利さで客が見せ選びをしていることを悟る。

そして、カクヤスビジネスの原型を作ったが、同業者のいやがらせも座り込みなどであったという。これに対する佐藤氏のコメントが素晴らしい。

免許の業界の性として、強い者が出てこなければ、自分たちは安泰だという考え方だが、普通の業界は、強い奴が出てくると俺らも頑張ろうとなる。しかし、守られている人の発想は、出てくる者を排除しようとする。』

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カクヤスの商法は、どうやって気が付いたのか?に対しては『ディスカウントに比べて売価が高いとか、あるいはスーパーと比べて店が小さい、品揃えが悪いとかって、そういう他の人は弱いところばかりを主張するけれども、家から買ってくださるお客様はなぜ、買ってくれるのか?その理由が会社の強み。弱みを強くするのではなく、お客はお届けでカクヤスを評価してくれるんだ。その強みを更に磨くことが一番手っ取り早い。確かに品揃えも良くしたい、お店もかっこ良くしたい。場所も良くしたい。でも出来ないですよね。資源もないんで・・・ですから、今ある強みの中の何か1つ選ばれる強みをすこぶる強くしてしまえば、お客から選ばれると思った。』

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不況の中、銀座の高級クラブは、高級なワイン(数十万~200万円(ロマネコンティ)の在庫を持たなくて済むシステムとお届けサービスを合体させた業態も開発したのも凄い!

佐藤社長の業態開発の三原則は1.やるべきか?2.できるか?3.やりたいか?

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入浴し、2時前に就寝したろうか?

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2010年03月08日 15:45に投稿されたエントリーのページです。

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