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1日掛りの著作権侵害対応+恵比寿で講演+謝罪を受ける

朝からメール書きが続く。著作権侵害事件を収拾するために長文のメールや短くても重要なメールのやり取りが続き、昼食を抜いて夕刻からの講演まで10通余り書く

特に心配をしてお節介をせざるを得ないと考えて、迷いに迷って半日掛けて書いたメールを午後に送る。本日の講演の際に会うのだが、それに間に合うかギリギリの判断だった。

結果的には、そのお節介すら駄に終わってしまって落胆したのだが・・・少なくともこの時点では、「大丈夫だろうか?理解しているだろうか?」と心配して最大限の努力をする。

「償い」は被害者からの請求があってから始まっては「誠意」には受け取れないから 待ってあげている。それは被害者側として最大の譲歩である。従って、その時間は短い。遅いと誠意が疑われるのは当然だろう。だから、間髪入れず、しなければならない。

今夜の、このタイミングが無難に受け入れられる最後の機会だが、それを認識しているだろうか?彼のために、また、彼の元上司の為に心配しているのである。

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可能な限り、多少お節介と思われても・・・と連絡を取っておいて3時前までのほぼ一日を掛けて行った後、このまま、昼食を全く食べないのも4時からの講演にパワーが出ないかと心配し、懇親会がセットされていたが、ハンバーガー位は入れておこうと、ホテルの前の銀行で現金振込みをした後、探すが、恵比寿にはマックはない。

会場を確認してUターンして、フレッシュネスバーガーだったかの店を見出し、そう言えばここはまだ未体験だからと、飛び込むと、やたらとボリュームがある。一番安い軽いものを単品で注文することになる。

食べて直ぐに会場に向う。3時半過ぎだった。準備をして挨拶をして・・・としていると一番のお客様が挨拶にみえたが、それが例の方だった。

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通常より30分は短い2時間講演時間でまとめなければならないので、大変であった。臨機応変の対応をして、次の講師に時間通りバトンタッチした。

次の講師は、この会社のK弁護士で、30分の短い間に上手にまとめられて、クレサラ事件が武富士の破綻によりお金が返ってこなくなるので、弁護士などの来年からのターゲットは「残業」であるとの警鐘を教えて頂いた。

その後、懇親会である。その前に改めて例の方からは謝罪を受けて、お詫びの印としてだろう、手土産のお菓子を頂き、懇親会の席に着く。
ここの懇親会は初めてのやり方で、隣のラウンジで立食パーティ形式というものであった。3テーブルほどに別れたが、私の座るテーブルを囲んでは、隣に先程の方に座って頂き、K弁護士や数人の方が着席されて、会話に花が咲く。

お開きして、再度、先程の方と本日の講演の感想を頂きつつお話をし、恵比寿の駅まで歩き、そこでお別れした。

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ホテルに入り、先程の方のお菓子をみれば、虎屋の羊羹であった。先日、事務所に名代の方がお持ち下さった時は、その重さが「誠実」さを表現していた。しかし、出先で、それよりは小さい包みとはいえ、30kgのキャスターを引いて移動する私には、少々困惑を禁じえなかった。中々、お詫び一つでも、それを形に表すのは大変なことである。

それよりも重要なのは、「償い」が何らかの形に表現されているかどうかであった。しかし、手紙もそれもなかった。しかし、私も、その時点で、何かが不足していることを「償い」が不足していると明言できずにいた。しかし私の感情は微妙にそれを察知していたので、違和感を持ったのである。「感情」というものは「論理」を超えて察知する能力があることを改めて認識することができたものだった。

事の次第を共著の先輩にまたも伝えたのが、9時前で、その後半時ほどして、先程、駅で別れた後、書かれたのであろう、メールが届いたが、「お詫びとお礼」であった。お詫びは繰り返されることだが、お礼は今夜の講演が役立ったことを書いて頂いた。それぞれ、それはそれで、大切なことであったから、受け止める。

が、肝心の「償い」のことには言及されていなかった。つまり、当人にとっては、これで終わったと認識しているように思えた。

今日の朝から午後3時まで、老婆心ながら、お節介をやいたが、無駄に終わったと知った落胆は残念ながら大きい。これでは収まるものも収まらなくなるかもしれない。

私は、自分の気持ちを半分、恥じていた。「償い」の請求は、恥ずかしいものである。しかし私は聖人君主ではないので、私の感情はこれを要求しているのがよく分る。
この時点では論理的には説明できなかったけれど、簡単に言えば、暴行を受けて加害者が「謝罪」に来たけれど、それで済むのか?ということだった。

謝まって済むのなら警察はいらんヨ」とは世間で言う言葉だ。しかし、その通りだ。謝罪してくれた。確かにその言葉は受け取った。私は、自分の醜さではないだろうかとの良心の呵責のような気持ちと抑えがたい何かに苛まれて寝られなくなってしまい、悶々と考え続けていた。

このままでは、ちゃんと「償い」をして頂いた方にも、張本人がこのままでは、私の感情が抑えられなくなって、迷惑を及ぼしかねないと悩んだ。それを避けたいと思って、今日は朝からほぼ1日掛けたのに・・・と残念がった。就寝は1時を過ぎていたろう。

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2010年10月15日 16:28に投稿されたエントリーのページです。

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