介護期間は”平均”5年だが10年と考えるべき

 2023年8月13日アップ・
昨日アップした本では、介護期間を5年1か月で計算されていた。

この根拠としているのが、写真の統計データだが、注意すべきは、4年~10年以上で49.1%を占めていることです。
その内、10年以上は17.6%もある。
<生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度>

未来のリスクを考えるとき、起こるかもしれない確率を考えてて判断をするものです。

5%未満は無視できるかもしれない…などなど、自分の経済的余裕を考えつつも、
5年以内で済めば、経済的余裕が生じるという意味ではラッキーで、
起きるかもしれないリスクに対応して考えるならば、10年近くなることのリスクを想定すべきでしょう。
この10年は、健康寿命と平均寿命の男女平均の概算で、女性なら13年も視野に入れたいところです。

すると、拙著『日本一シンプルな相続対策』で示したように、家族信託をせずに認知症になって法定後見人を選択せざるを得ない状況に追い込まれた場合との差額は、700万円(39ページ)前後と考えるのが良いと判断しています。