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倉本聰の富良野塾+表現+天王川公園藤祭+栄と大須+トイカメラ

6時半起床。GWの休みが続く今日は何の日だろうとカレンダーを見る。ああ、「みどりの日」なのかぁ。何気なく見た「ホリデーインタビュー」で映画「river」の監督の「東京予選は大変だが、地方予選は難しくないので、(そこで映画を創る)」との話を反芻していた。

昨日準備したDVDを車で初めて再生してみた。軽い朝食と新聞チェックの後、倉本聰氏の富良野塾の閉塾のドキュメントが新鮮だった。 

人間を鍛える」方法は「ものを考える道を教えられる」と開塾したのは26年前だった。
限界まで肉体的疲労を追い込み、俳優やライターにとって邪魔な羞恥心を取り払う。地方が活躍するという意味で、ホリデーインタビューに通じるものがあった。それは当然自分にも・・・

その表現の素晴らしさに感動する。また「風に向って立つライオン」で想起するものがあった。

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先週だったか偶然に見た「友近の温泉学」の第二回がこれまた偶然に録画されていて、お気に入りスタートのシーンだけを見る。それはこんなふうに始まる。「コダワルを極める その時 『あなただけの学問』が生まれる

それだけを見て消去する。温泉は好きだが、その程度のもので、私に関係のないコダワリは私の学問ではないし、どんどん消して置かないとHDがもう直ぐまた満杯になってしまうのだ。

先程の富良野塾最終公演の演出の素晴らしさに、コダワル。それは「致知」の3月号の「運をつかむ」の特集巻頭言にあった「表現」についてのことを思い出した。

それは良い俳句を作る3つの条件として紹介されていた。

1.強く生きること。すなわち主体的に生きること。
2.深く見ること。強く生きることで初めて視点が定まり、深く見ることができる。深く見ることは本質を見抜くことであり、状況を見抜くことで、ここに知恵が生まれる。
そして最後の3番目に「表現」が出てくる。

3.巧に表す。巧に表すことは大事である。分野を問わず、技術、技巧なくして良いものは作れない。だか、それだけでは良いものは作れない。強く生きる信念、深く見る姿勢があって、初めて技巧は生きてくる

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こうしてはおられない。その「表現」である昨日書いた原稿を、2杯目の珈琲を淹れ、この2~3日こだわっているワイングラスを磨き、8時45分から読み込む・・・

9時半前に娘から準備が整った旨のインターフォンが鳴り、出発するための準備に「車に水を掛けて冷やしておいて・・・」との要望だった。今日の陽射しは朝から強いのだ。慌てて、原稿チェックを切り上げて、車の準備をする。

車に乗って最初にするのは、娘のチョイスした店をナビに登録することだ。てんでバラバラの地域の登録はしても、これをどう巡回するかは、人間が企画しなければならない。

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そこで、津島の天王川公園を最初に行くことにし、目的地にセットした。しかしナビと正反対と言える裏道を走る。これで半時は早く到着する。

しかし、到着したものの、日本最大といわれる藤棚の藤祭りと尾張津島藩祭の2つが開催されているので臨時駐車場に入るために渋滞で20分ほど待つ。しかし、昨夜準備した最近の曲のDVDが渋滞の心理の緩和に役立って待つ時間を楽しく過ごせた。

実は、このDVDの中に、MJを録画してあったのだが、再生不良になってしまった。他にも6時間の録画の中に再生不良部分が数限りなく生じた。やはり安いDVDディスクは駄目なのだろうと思う。

このディスクは高校の同窓会に配布するために購入したが、何度か試して不良が出るので困っていた。このまま、配布すると、それぞれの再生機によっては再生エラーが生じかねなかった

そこで、今回のようなプライベート用ならまあ、良かろうと考えたのだが・・・まだ数十枚残っているので困り物である。

話が横道になったが、MJの「表現」は卓越したものがあり、「キング・オブ・ポップス」と言われるだけのことはある。ミュージック本来には、ダンスは不要だろうがパフォーマンスとしての「表現」に加えることで、「ムーンウォーク」などの相乗効果で独特の音楽世界を「表現」することになる。

1991年の『デンジャラス』では黒人も白人も差別ないことを、顔のモンタージュで表現している部分がある(少なくとも私はそう解釈するのだ)が、そのメッセージがより強く伝って驚く。

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神社には、想定外に山車まで登場することで、娘も高校生にして初めて山車を見ることが出来た。この3台の山車の引き回りは勇壮で、これは私も初めてで、迫力があった。神社の池のはすの葉と周囲のツツジは見事であった。

御神籤(おみくじ)を買ったことがないというので、これまた初めて買うと末吉であった。
御神籤結び場が設けられていて、ここに結ぶことについて妻と解釈が分かれた。私は、持ち帰れない籤を引いたときに結んで置くと言ったのだが・・・本当?となったので社務所の一番年配と思しき男性に態々聞いてみたら、「どちらでも良い」とのいい加減(?)な返事であった。

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実は、これについては帰宅後にネット上で調べてみたが、神社による正式なHPでの記載は見付からず、個人のブログなどで御神籤のマナーとして書かれていたものをまとめると・・・やはり私の解釈で良いようだった。

ちなみに、1967年版の平凡社の百科事典でも具体的な記述はなく。「神籤=みくじ」の解説の最後に「有名神社には、こうして得た籤の紙を無数に結びつけた樹木が見られる。」とあるだけで、何も役に立たない解説であった。

そこで、調査した結果を私論として、推測も含めてまとめてみると、こうなる。

悪い御神籤を引いた時は、「持ち帰りたくない」「お祓いしてもらおう!」の心理があり、神社のゴミ箱に放る訳にもいかないから、「神社の木々の枝に結び付ければなんとかしてくれるだろうし、厄落としにもなるだろう」・・・

また、良い御神籤を引いた時は、「これを是非叶えたい!」「願掛けをしよう!」の心理が生じ、神社に奉納すればいいが、お金も掛かる・・・周りを見てみると、木々に結んである・・・「そうか、こうして結べば、願いが結ぶのだろう・・・」と結ぶ。

神社側にしても、結ばれると、そのまま放置すると、やがて朽ちて汚くなるので、外さねばならないが、木々では外すのが大変。金属などの結び枠や柵なら外し易い

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ここで藤を探すと見付からない。神社内の「藤祭り会場」の案内図を発見して、やっと正体が分かった。この神社と天王寺公園とは別物で、藤棚は天王寺川沿いに公園があって、そこに藤棚があるのだ。そして、それは神社から800m離れたところにあった。

そう言う事か・・と思いつつ3人とも日傘をさして藤棚に向う。途中、神社を探す人から聞かれて同じように迷うものだと思った。藤棚の方の駐車場は倍の1,000円している。我々の停めた西小学校では、さらに木陰下に停められたのでラッキーだった。

藤棚に至る道筋には屋台が100店舗ほどであろうか出店し舞台では何やら踊りが催されてスピーカーからの音がにぎやかだ。藤棚は本日8分咲きといったところだろうか。熊蜂が大人しく蜜を吸ってホバリングしていた。

藤では、江南の曼荼羅寺が馴染みだが、それに比べれば確かに長さは長いが、横の広がりはスケールを感じなかった。

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来た道を1.5kmほど歩いて駐車場まで戻り、次は娘の買い物のため名古屋に向う。途中、高速に乗る前に立ち寄ったコンビニの前にある喫茶とパスタの店で正午となっていたので昼食を摂るが、太麺で余り美味しくないと妻は言ったが、私にはまあまあで食べられなくはないと、グルメ度の違いに感心した。

我が家では私以外は、結構口が肥えている。私はどちらかと言うと、大袈裟に言えば飢餓に耐えてきた経験から、食べられれば有り難いが先なのであろう。

東名阪、津島ICから名古屋高速の白川で降りて、炎天を避けるために栄の地下駐車場に並んで入れた。30分200円は後で清算すると1,400円となった。ということは、この栄と大須で3時間半居たことになる。

娘の第一目標のトイカメラを見に行くと売り切れであった。連休明けの入荷を待つか、楽天で買うかなど様々な選択肢を考えながら、次の店を目指して大須を歩く。妻は生まれて初めての大須とのことで、「矢場トン」や「招き猫」、「万松寺」を示しながら凄い人込みの中を数店舗見る。

そして、最初の栄の店に再び戻り、4,000円余りのトイカメラはないが、フラッシュとセットの10,500円を娘にせがまれて、買ってあげた。

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これで名古屋高速で初めて一宮東まで走り5時半頃に帰宅した。途中でスリジェに立ち寄る。店舗が移動して以来、初めて来た。数年ぶりのようである。ここでこどもの日のホールケーキを買い、帰宅後に直ぐに食べる。

しばしの休憩の後、夕食となり、その後、手持ちの35mmフィルムを娘にあげて、装填の仕方を教える。考えてみればデジカメしか知らない世代なので、大変だ。
しかしそればかりではない。私はこの世界ではカメラ店の店員をしていたのでプロである。その元プロをしても、フィルムの装填が大変なトイカメラであった。

私も久しぶりに全くの手動のカメラに触れて、感慨深かった。フィルムの装填は手動だし、巻き上げも手動、ピントもそうだし、30数枚とフィルムによる駒の制限は、今では無制限に撮れるデキカメでは意外なことだし、最後に撮り終えたらフィルムを巻き戻さなければならない・・・そうだった、そうだった・・・と昔を思い出す

兎に角、一度1本写して、現像して失敗に気付く経験をしなければ分からないだろうと娘に話す。

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7時10分から自然に仮眠していた。地元の弁護士会との専門家研究会の案内が届いていたので意見を書き返信する。その内容は、次々回のテーマについてだが、余りに大きく、かつ専門的で初歩的な専門外のことを学ぶとする研究会には荷が重いのでは・・・と書いた。

そのテーマは概要次の通りなのだ。

1.経営面・業績が急激に悪化し2年連続大幅赤字。固定費削減したものの絶対的な売上が不足。後継者未定。社長は廃業も考えている。現状を打開する方向性は?
2.税務面・社長が株式を買い取った場合の株価設定と税制は?株式買取請求をしてきた企業とは別の企業と株式を持ち合い中。相続対策の名の下に「名義株」の処理をしたとのことだが、金銭の授受はない。贈与税の問題は?
3.法律面・株式買取義務が発生するケースは?どの価格で、誰が買い取るのが妥当か?

こんな重たく、難しい問題を、「初歩的に取り組む」というのは、私がいきなりエベレスト登山をするようなものだ。用語の使い方や定義から始めなければならないのは、ピッケルの使い方と体力作りから始めなければならないのと同じだ。

仮に、この「総合」問題に「初歩的な答え」を書くとすれば、抽象的にしか書けない。それはこんな具合になる。

「兎に角、売上を上げるために頑張ってもらい、総合的に考えて専門家と相談の上善処する」。それは能無しコンサルタントの「葛根湯医者」の回答に共通のことだ。これに処方箋を書ける専門家は少ない。

そして、顧問契約を締結していないとなると、これに対しての助言・コンサルにコストが掛かることへの自覚がどれだけ社長にあるかも恐らく問題となるだろう。

上記の3つの面は、一つの面だけでも大問題である。これだけで1年間の研究会となるのに十分なテーマである。

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一日運転の後、疲れて、本当は休肝日だったが、焼酎を飲むことにする。するとMLの会長から「企業価値研究会のMBOに関する報告書」に関しての質問が入ってきた。
別に質問は名指しされていなかったが、お役に立てるならば・・・と読むが既に酔いが回って来て、こんな難しい問題に対しては全然頭が回らない。寝る。バタンキュー。

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2010年05月04日 06:53に投稿されたエントリーのページです。

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