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書き掛け 『人間はXXに還元できる、か?』+ブランド化否定?+

「文化の日」である。今日のメインは東京青山の草月ホールで開催された『人間はXXに還元できる、か?』の講演会に参加だ。会場のパネルディスカッション用の机の脚がマネキンで作られていた。今日のテーマに相応しいようにも思える。

机の上にあるように見えるのは、パネラーの椅子の上部である。
DVC00004.JPG

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さて、それはさて置き後で述べることにするが、今朝は昨日ガタガタになったし、文化の日であるから、少々寝坊して6時55分に起床する。

早速、7時からの朝食会場に向う。このホテルの朝食も前日までの予約であれば1,470円とお値打ちなのにも拘わらず、品数も美味しさも及第点である。

残念なのが、新聞が有料なことである。その新聞を読みつつ朝食を摂る。いつものTVをみて、10時から、『ぞうさん』の童謡で知られる、まど・みちおさん(100歳)の『ふしぎがり』鑑賞する。

創造の意欲を探る。まどさんは児童文学のノーベル賞に相当するアンデルセン賞だったかを受賞されている。

また、『さかな』の詩は、魚は魚屋さんが売っていることを知らないという魚の視点が私を唸らせる。それを聞いていて、私の頭にも閃いた言葉を書き留める・・・それは私と同じだ。言葉で生計を立てる者の共通点だろう。

まどさんは、詩の卵が日記から出来るという。私にとってはブログが講演の卵なのだ。
今が充実しているのが幸福だと、まどさんは言う。まったくそうだ。私も充実していて幸福だ。

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ふと気が付いたことだが、誕生日を祝う歌は、何故か、『ハッピバースデイトゥユー』しかなく、日本の歌が歌われないのだろう。寂しいことだ。後日、他の番組で韓国でも同じ歌を歌っていた。

ジャパネットタカタの放送をチェックする。これが結構勉強になる。1つは話し方。2つに最新製品の知識である。

正午のチェックアウトまで昨日のお礼状を書き、半蔵門線で青山一丁目下車徒歩5分で草月ホールに12時半に到着した。ここから、冒頭に戻ることになる。

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2段階での入場は何の意味があるのか却って混乱を招いていたかのようだった。ともあれ、1時半から『ルネッサンス・ジェネレーション‘10』に参加する。今回のテーマは「ヒトはXXに還元できる、か。」であった。

主催は金沢工業大学で、今年で14回目ということだが、こんに刺激的で興味の持てる内容をこれまで知らなかったことを悔いた。しかし、これまでの13回のテーマを見るだけでは、確かに余り興味を抱くものではない気がした。

今回は私の興味の範疇に適合した言葉が連ねられていたので、上京のついでにもう一泊することにしたのだった。

数百名は入るホールは中々芸術的な作りで放射線状の客席の配置に、これは今回のための机ではないと思うが、人体の四肢や胴体・頭部などのマネキンを組み合わせた、それこそ『時計仕掛けのオレンジ』のようだった。

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下條信輔氏、タナカノリユキ氏の監修で、特に下條氏の解説は明快であったが、一方の方は伝わらなかった。基調講演1は、生物人類学の内田亮子教授の『ヒト=暴走した動物』である。

内容はともかくとして、息苦しく語る口調は、拙いと他山の石とする。内容は人類学ではそう考えるのが定説になっていることを知ることが出来た。

それは「人間という動物の主な特異性は、過度な暴走にある」という。これは経営におけるブランド化における目標にすらなっているので、それを半ば否定されるかのように人類学では考えていることに驚いたのだ。

そして皮肉なことに、人間社会が抱える、したがって経営もその中に入るわけだが、その諸問題の対応には「僅かな可能性を信じられる」「根拠のない自信」というのも、暴走した心が必須ということである。

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基本レクチャー2は、東大大学院教授、ロボット工学(知能システム情報学・ロボティクス)の国吉康夫氏による『ヒトの心は身体と環境から創発』するである。
特に、この「創発」に「心の発動」を思えて興味深く聞いた。勿論、そんな単純なことではないだろうとは思うが、そこに糸口の一つがあるように思われた。

また、多くの人は、人間の心はヒトの脳が生み出すと考えている。養老氏がかつて唯脳主義を唱えた影響だろう。しかし、脳の高度な可塑性や自己組織的構築を前提とすれば、心のプログラムが遺伝子に存在するのではなく、また単に経験という後天的なもとでもなく、身体と環境相互作用の情報構造が脳と心を形成すると唱えるのが国吉教授なのである。

ユニークなのは、それをロボットを使って実証するプロセスである。ロボットには「何々すると」いうプログラムをせずに、到達すべき結果を与える。だから、そこまでの道筋は試行錯誤である。

例えば、寝転がっているロボットが、最初の条件とっして「両足を勢い良く振り下げる反動で」、飛び上がるようにして、結果である最後の上京は「立ち上がる」という場合、ロボットである彼は、様々な試行錯誤を繰り返して、人間で言うところの「コツ」を習得してゆく。

そこには、要素に還元できない世界が存在する。拙著の『6%の売上UPで利益が2倍になるワケ』では「要素法」を唱えている。勿論、そこで全てが要素に還元できるとは言ってはいない。PVMQFの5要素を更に還元する試みをしてみるとひたすら人間の要素が登場して還元しきれない部分が多いことに気が付くものだ。

そこでは、行動科学も確率論の色彩を帯びてくるものだ。

赤ちゃんのロボット


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2010年11月03日 10:08に投稿されたエントリーのページです。

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